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知っ得!読み聞かせボランティア団体の活用法

読み聞かせ

前回の投稿で、私の参加している読み聞かせボランティアについて少し触れました。

読み聞かせボランティアとは、その名の通り、子どもに絵本を読み聞かせるボランティアです。

はいはい。絵本読んでくれるだけでしょ?」とお思いのそこのママ!それだけではありませんよ。この記事を読んだらちょっと得しちゃうかも!

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読み聞かせボランティアとは

絵本の読み聞かせにもいろいろな団体があります。

小学校で読み聞かせをしているボランティアさん。
図書館で読み聞かせをしているボランティアさん。
民間の団体に所属しているボランティアさん。

ボランティアに参加する目的は人それぞれでしょうが、『子どもに本を好きになってもらいたい。』『次世代の明るい未来に少しでも貢献したい。』と言う思いは共通していると思います。

私も同じ思いでボランティアをしています。絵本を読んであげるだけで、子どもの心が豊かになって、学習能力がアップするなんて、そんな都合のいい方法他にはありませんからね。ボランティア一人一人の力は微々たるものかもしれませんが、子ども達が本を好きになって、家庭での読み聞かせが浸透することに少しでも貢献できればいいなと思って参加しています。

🉐イタリアの読み聞かせボランティア

私が所属しているのは、イタリアのNati per Leggere (略称:NpL)と言う団体で、イタリア図書館協会と小児科医文化協会、小児健康センターが協力し取り組んでいる国家プログラムです。1999年に始まったこのプログラムは、図書館員・教育者・小児科医が中心となり、家庭内での読み聞かせを啓蒙しています。対象年齢は0-6歳で、現在2000を超える市町村で活動が行われているとても有名な読み聞かせ団体です。イタリアのお住いの方ならどこかでこんなロゴ見たことありませんか?

NpLはボランティアが定期的に小児科の待合室や公立の図書館などで読み聞かせを行なっています。また、NpLは専門家が厳選した絵本ガイドを有しており、どんな本を読むか迷ったら相談することもできます。本当にいい本が厳選されています。例えば、イラストが素敵すぎる酒井駒子さんの作品も「Nati per Leggere Italia」と言う名誉ある賞を受賞をしており、いい作品は世界中で認められるのだなと納得します。

ちなみに、受賞された作品はこちらです。我が家は日本語イタリア語の両バージョンで持っています(読み比べすると面白いですよ)。

もう一つNpLが素晴らしいのは、NpLは自治体とコラボしているため、子どもが生まれると絵本をプレゼントしてもらえることです!

すごいでしょ?絵本選びって結構迷うので、誕生と同時に専門家が太鼓判を押している本をもらえるのはとてもありがたいです。

だだ、これは自治体の財政によるので、全ての町でもらえるわけではありません。残念ながら、私の住む中部イタリアの弱小地方都市では実施されていません…。イタリア北部の街では実施されているところが多いようです。ベルガモの友達は絵本セットをもらったと言っていました。

特に、今年はNpL20周年にあたるので、読書啓蒙に力を入れている自治体が多いです。そのため、もしかしたら2019年生まれのベビーは市から本をプレゼントしてもらえるチャンスが通常より高いかも。是非一度お住いのNpLや市役所に問い合わせてみてください!

🉐本を配布している団体は世界中にあります!

イタリアに住んでいなくても、ボランティア団体によるありがたい活動の恩恵を受けることは可能です。以下にいくつか自治体と提携している読み聞かせ団体をリストアップしておくので、詳しい活動に興味のある方は、お近くの団体に問い合わせて確認してくださいね。

団体名

絵本の読み聞かせに関する取り組み

1989年にボストンメディカルセンターが始めた活動で、6ヶ月から5歳までの子どもが小児科医を訪れる際、特に、リスクの高い子どもとその親に対して絵本を配布しています。また、小児科医が本を声に出して読むことの便益についてもアドバイスをします。現在全米5800ヶ所以上の現場で採用されている、読み聞かせ啓蒙団体の元祖です。

Bookstart UK

1992年に英国のバーミンガムで始まった慈善活動で、英国アーツカウンシルが出資しています。英国では、移民や低所得者が多く、識字率の低下が社会問題となっていることから、幼児期より平等に言葉や文字に出会う機会を提供することを目指としてしています。イングランドとウェールズ、北アイルランド地域を対象とし、本などの入った無料パックを配布しています。詳しくは公式パンフレットをご覧ください。

NPOブックスタート(英語表記:Bookstart Japan)は、英国で始まったBookstart UKの日本版です。行政と市民が連携して行う自治体の事業として、地域に生まれたすべての赤ちゃんと保護者を対象に、乳児健診などの際に、絵本の楽しさを体験してもらうだけでなく、絵本や厳選した絵本リスト、子育てに関する資料を無料で提供しています。現在、1036市区町村が実施しています。

* ブックスタートは他に、韓国台湾インドネシアにもあります。

まとめ

絵本の読み聞かせ団体は、絵本を読む楽しさを啓蒙するため様々な取り組みを行なっています。お近くの自治体でも、読み聞かせ団体と連携してありがたいサービスを提供しているかもしれませんよ。

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