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バイリンガルキッズが共感できる【多様性を祝福する絵本7選】

読み聞かせ

文化の狭間に生きるバイリンガルの子どもたちは、その当事者でもあるので、おのずと多様性に対して寛容です。

そんな子どもたちが多様性の素晴らしさを再認識し、時に訪れるかもしれない困難を乗り越えるための勇気をくれる英語の絵本を厳選しました。

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幼い頃から多様性に触れましょう

ある教育関連のサイトで見つけた記事です。

他人を尊重できるということは、生涯にわたり役に立つ社会性を持つことであり、自己肯定感にもつながります。また、子どもに違いを認める大切さを教えることは、攻撃的な行動を未然に防ぐ第一歩でもあります。

日常生活で多様性に触れることができない場合は、絵本を読んであげましょう。絵本を通して、違いを発見でき、世界を知ることができます。

無知無関心が偏見や差別を生みます。他文化に対する知識が増えれば、違いを個性として認めることができるのではないでしょうか。

多様性を祝福する絵本【7選】

It’s Okay to Be Different

It’s Okay to Be Different」は、幼稚園から小学校低学年にぴったりの絵本です。多様性を題材にした絵本の中で有名なので、アメリカやイギリスの学校に通う子は読んだことがあるかもしれません。鼻が長かったり、毛がなかったり、実に様々なキャラクターが登場し、個性の素晴らしさを伝える絵本です。

鮮やかな色と愛嬌たっぷりのイラストに自分の個性を大切にすることを学ぶことでしょう。簡単な英語なので、英語学習にもいいですね。日本語版は「ええやん そのままで」という関西弁訳で出ています。

Say Hello!

Say Hello!」の主人公カルメリータが住む町には、様々な人種や文化を持つ人が住んでいます。犬の散歩をしながら、カルメリータは近所の人から色々な言葉で挨拶の仕方を学びます。カラフルなコラージュがとても可愛く、言語の多様性を知ることのできる一冊です。未就学児におすすめ!

Chrysanthemum

Chrysanthemum」は、主人公の女の子の名前で、幼い頃は両親が付けてくれたこの名前をとても気に入っていたのに、学校に入学すると、クラスメイトの女の子たちに名前が長いといじめられてしまいます。ところが、素敵な音楽の先生のあることがきっかけで、Chrysanthemumはまた自分の名前が好きになります。

未熟な視野で「違い」を排除してしまうことは、実際の学校生活でも起こり得ることだと思います。子どもたちは小さなきっかけで、その間違えに気付き、違いを認め合うことができると言うことを教えてくれる絵本です。幼稚園から小学校低学年におすすめです。

Mixed A Colorful Story

街には三原色である「青」「赤」「黄色」たちが住んでおり、お互いにどの色が一番優れているのかを競い合います。そして、街はそれぞれの色で分断されてしまいます。ところが、ある日、一部のグループがお互いを認め合い始めます。そして、そのグループから、これまでに見たこのない鮮やかな色が生まれ、それを見た人々はカラフルな世界を作り上げていきます。

Mixed A Colorful Story」は、認め合うことは世界が変わることだと気づかせてくれます。幼稚園から小学校低学年におすすめです。

This is How We Do It: One Day in the Lives of Seven Kids from Around the World

This is How We Do It」は子どもも大人も一緒に楽しめる絵本です。世界7カ国(イタリア、日本、イラン、インド、ペルー、ウガンダ、ロシア)から実在する家族の一日の過ごし方や食べ物の違いを素敵なイラストで比較します。本の最後に、モデルとなった家族の写真が載っているのが、リアリティがあっていいと思いました。

この手の文化比較の絵本はいろいろとありますが、日本とイタリアが紹介されていて自分と重ねることができ共感が持てます。丁寧なイラストもじっくりと見ていたくなりますね。また、同じシリーズのアクティビティ・ブックもあります。

The Name Jar

The Name Jar」は、韓国からアメリカに引っ越してきた女の子のお話です。ユンヘイという名前がクラスメイトに理解してもらえず、アメリカっぽい名前をつけること提案されます。そして、クラスメイトが思い思いに考えた名前を瓶に入れ、一つ引くことになります。しかし、ある日学校へ行くと瓶がなくなっています。そして、ユンヘイは友だちを作るために、新しい環境に馴染むために、大切な名前を変える必要がないことに気づかされます。

この絵本も、あることがきっかけで、子どもたちは「違い」を受け入れ始めます。往々にして、子どもたちは悪意なく違いを矯正しようとしますが、矯正が必要ないことに気づくのは、きっかけがあるからです。きっかけは自ら見つけられる場合もあれば、周りの後しが必要な場合もあるでしょう。小学校低学年におすすめです。

Drawn Together

Drawn Together」は、おじいちゃんの家に預けられるのが嫌だった少年のお話です。なぜなら、全く言葉が通じなくて、沈黙ばかりでどう接したら良いかわからなかったからです。ところが、『絵を描く』という共通の趣味を通して、二人は距離を縮めていきます。素晴らしいイラストと強烈なメッセージが、同じような境遇を持つ家族の心に特に深く響くと思います。

壁を取り除く第一歩は、ほんの少しのきっかけがあるかない。『一緒に絵を描く』と言うことをきっかけにして、これから少年はおじいちゃんのこと、おじいちゃんの話す言葉、そして文化を吸収していく姿が、思い浮かびます。小学生低学年以上におすすめです。個人的には、大人も感動する本だと思います。私はウルウルしてしまいました。

まとめ

私がイタリアの地元で活動している読み聞かせのボランティアで、日本語や英語の本をイタリア人の子どもに読み聞かせることがあります。読み聞かせを通して、多様性にも触れてもらいたいなと言う思いからです。

聞いたことのない音に、子供達は目を丸くしてほんの少しだけ日常から離れた瞬間を楽しんでくれ、ママたちにも好評をいただいています。ちょっとしたきっかけで子どもの視野は広がっていくのではないかと思います。

読み聞かせは、外の世界を知ることのできる最高のツールです

子どもの寛容な心を家庭から育てましょう。

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