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赤ちゃんは言語習得の天才【バイリンガル子育て】

バイリンガルキッズ
あみちゃん
あみちゃん

バイリンガル子育てやるって決めたけど、何から始めよう…

ひじりママ
ひじりママ

「言語学習は早ければ早い方がいい」と言う意見をよく聞きますね。真相はどうか気になるところです。今回はこの疑問を掘り下げていきましょう!

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バイリンガル、いつから何語を教えましょう?

いつから?

人は言葉を習得する力を持って生まれてきます。

生まれた瞬間から周囲にある言葉を学んでいきます。どんな複雑な言語だとしても、その言語を話す土地に生まれた赤ちゃんは難なく習得します。言い換えれば、赤ちゃんはこの世に存在する6900語からどの言語でも学ぶ能力が備わっている地球市民なのです。

ワシントン大学のパトリシア・クール教授の言語習得に関する興味深い研究あります。

教授は、アメリカ人と日本人の赤ちゃんに、『 l(エル)』と『 r(アール)』の発音を聞き分ける能力の発達度合いを調査しました。

生後6ヶ月から8ヶ月の赤ちゃんは育った文化に関係なく l と r の音を区別できましたが、10ヶ月を過ぎた日本人の赤ちゃんは、 l と r を聞き分けることができませんでした。つまり、日本人の赤ちゃんは生後8ヶ月くらいまでは英語特有の発音をアメリカ人の赤ちゃんと同様に聞き分けられたのに、それ以降になると聞き分ける必要のない外国語の音は無視し、区別しなくなったのです。

専門用語では、脳の中で覚えたり感じたりする神経回路が集中的に作られる時期を『臨界期』と呼ぶそうですが、この臨界期を過ぎてしまっても第二言語を学ぶことはもちろんできます。しかし、「脳が微妙な音の違いを認識する回路」に限っていうと、乳幼児期から学び始めることが有利であることが分かります。

繰り返しますが、1歳を過ぎてしまったらバイリンガルにはなれないと言うことではありません。バイリンガルになるには音の区別以外にも様々な要因があります。

でも、生まれる前から、バイリンガルに育てようと決めているならば、言語の出す音を習得し始める乳児期からスタートするのが理想だと思います。

あみちゃん
あみちゃん

赤ちゃんの脳はすごいね!

ひじりママ
ひじりママ

次に何語を教えるかと言うことを考えてみよう。

何語を?

バイリンガル子育てをする家族にもいろいろな形があります。

国際結婚をしている場合は、母親の言語と父親の言語を教える家庭が多いでしょう。モノリンガルカップルの場合は母国語プラス将来役に立つ言語(日本だと、日本語と英語)と言う選択肢が多いでしょうか。

何れにせよ、途中で言語をコロコロ変えるわけにはいきませんので、まずはご夫婦で子どもに何語を教えるかと言うことをしっかり話し合って決めることが大切です

これは安易に考えてはいけません。

バイリンガル育児を続ければお子さんは確実にバイリンガルに育ちますので、片方の親(または両方の場合もあるかもしれません)が子どもの言っていることを理解できないと言う状況が発生してきます。

よくあるパターンが国際結婚の場合です。

例えば、日本人ママとイタリア人パパだったとしましょう。
「子どもがママと日本語で話すとパパが分からないからパパか拗ねてしまう」とか、イタリア人の義父母から「分からない言葉で話さないでほしい」と言うクレームが来ると言う壁にぶち当たるでしょう。

そうなっても、あなたの家族は子どものバイリンガル環境をサポートできるでしょうか

夫婦で力を合わせて、壁を乗り越える心構えをしましょう

バイリンガル子育て環境はありますか?

言葉の習得は実践から

バイリンガル子育ての成功に欠かせないことがもう一つあります。

それは、選択する言語を継続して提供できる環境があることを把握しておくことです。

例えば、イタリアの地方都市に住んでいる私が、「これからはインドだ!ヒンディー語だ!カレーだー!」と騒ぎ、主人もそれに賛同したとします。しかし、それを教えることはおろか、教材やネイティブの先生の獲得すらままならない環境で、娘にヒンディー語の習得を望むことは非現実的です。

言語はある程度それを使う生きた環境がなければ習得は難しいです。実践の場が少ないからというだけでなく、子ども自身も必要性を感じない言語を前向きに習得しようとは思いません。

そのためにも、選択した言語を使う人が身近にいる、またはスクールやコミュニティがある、その言語を使う国へ行くことがあるなど、言語を使える環境があることをきちんと把握しておくことは、バイリンガル子育てを有意義に行う秘訣です。

うちの場合

現在7歳の娘は日本語とイタリア語を流暢に話します。生活ベースはイタリアです。

娘が生まれる前から夫婦で話し合い、夫がイタリア語、私が日本語を教えることを決定しました。

そのため、娘は産声をあげると同時に両方の言語に触れています。

私たちが住んでいるイタリアの地方都市には、日本語学校もコミュニティーもないため、実家とのスカイプや毎年の日本帰省で私以外の日本人とコミニュケーションがとれる場をできるかぎり設けました。

まとめ

バイリンガル子育てを始めるには:

– 早い時期から始めると『音』を習得するので有利
– 家族でバイリンガル環境をサポートできるよう、夫婦できちんと教える言語を決める
– その言語を使う環境が周りにあるかを確認する

の3点が大切というお話をさせていただきました。

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