『魔の2歳児』『イヤイヤ期』体力と精神力勝負の第一反抗期。
うちも全然言うこと聞かなくて大変でした。
2歳も過ぎると自我が芽生え、自己主張が強くなっていきますよね。お洋服ひとつ取っても、今までなら親の言う通りの格好をしてくれていたのに、あれがいいこれがいいと好みが出てくるので一筋縄ではいかなくなってきます。子どもはこうして自分らしさ、アイデンティティを確立していくのですが、『言語』もアイデンティティの確立に大きな役割を果たしていると言うのはご存知でしたか?
大人でも丁寧な言葉、方言、使う単語などによって人柄や個性を表現しますよね。子どもも外の世界に触れ、どんどんと価値観を形成し、今まで第2言語を悠長に使っていたのに、突如第1言語でしか話さないようになるなんてケースもあります。
理由はいろいろあるでしょう。自分だけ周囲とは違う言葉を使って目立ちたくないと思うかもしれません。気持ちをうまく第2言語で表現できないのかもしれません。第2言語の社会的価値を見いだせていないのかもしれません。でももし、お子さんが第2言語を話さなくなってもどうか心配なさらないでください。成長過程において通常の反応です。自分で服を決めたいのと同じように、言語も自分で選びたいのです。まずは無理維持せすあたたかく見守ってあげましょう。親子ゲンカになって、子どもが第2言語に嫌悪感を持ち始めたらせっかく今まで築いたバイリンガル環境が水の泡です。
では、子どもが第2言語で話すのを嫌がったとき、親はどうすればいいでのでしょうか?バイリンガル育児に詳しい人たちはこのようにアドバイスしています。
- 第2言語で話し続ける。今はその言語で返事をしてくれないかもしれませんが、第2言語を学び続けることができます。必要なときがきたらきっと話し始めるでしょう。
- 第2言語を使えることの利点を日頃から子どもと語り合う。そして、バイリンガルとそうでない場合の将来像についても考えると効果的です。
- 第2言語のボキャブラリーが足りない場合は、第2言語で本を読むなど工夫をしてみましょう。
- 第2言語を使う必要性を感じていない場合は、旅行やその言語を話すコミュニティに参加するなどをしてその言語に触れる機会を増やしましょう。
我が家は幸い?私のイタリア語が下手すぎて、娘が日本語を話すことを拒むと言う時期はありませんでしたが、パパにイタリア語では説明するけど、ママにはしない、またはその反対と言うことは今でもよくあります。そう言うときは、無理維持せず(無理維持しても頑なに拒否されるだけなので)、少し時間をおいて聞くことにしています。大抵の場合、気分が変わっているので答えてくれます。
お子さんが第2言語を話さなくなってしまったからと言って、焦らないでください。きっと自己を確立していようとしているのだと思います。石の上にも三年。いつか花咲く時がきます。バイリンガル子育ては徹底と継続が重要です。