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2歳児・6歳児の具体例

バイリンガルキッズ

前回の投稿では、国際結婚をした場合バイリンガル子育てをするならOPOLがオススメだと書きました。そして、効果的なのが、二つの言語を使う割合が均等であることに注目しました。では、具体的にどう言うことが見ていきたいと思います。

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就学前の例

1日のタイムライン- 2歳児 –
8時9時10時11時12時13時14時15時16時17時18時19時20時
起床朝食買い物祖父母家遊び昼食お昼寝公園家遊び夕食絵本
就寝
日伊日伊日伊 日伊日伊

娘が2歳の頃の一日の過ごし方を大まかに表にしたものです。日本語だけの時間が3時間、イタリア語だけの時間が3時間、残りは2言語を使う環境で、2言語に触れる時間が均等になっています。もちろん、毎日こうキレイに均等になっていた訳ではありませんが、うちは自営業なので、主人やじじばばと接する機会が多く、イタリア語に偏らないよう意識していました。なるべく私と娘が二人になる時間を確保し、その間は日本語オンリーになることを心がけていたように思います。就寝前の読み聞かせなどは、断然日本語の方が多かったですね。

就学後の例

1日のタイムライン- 6歳児 –
7時8時9時10時11時12時13時14時15時16時17時18時19時20時21時

起床
朝食

学校習い事家遊び宿題夕食

家遊び
就寝

就寝
日伊伊英英伊日伊日伊日伊

こちらは、上記から4年後、小学校が始まった6歳の一日です。ご覧の通り、日本語オンリーの時間がほとんどありません。表にするまでここまで少ないとは自覚していませんでした(ガーン…)。学校のお友達はみんなイタリア人。はっきり言って、学校に行き始めるとそれぞれの言語のボキャブラリーの差が顕著に見え始めます。外ではどんどん新しい言葉や概念を覚えて帰ってきますが、親子の会話が同じように突如とパワーアップする訳ではありません。ここまでOPOLを徹底してきた家庭なら、子どものボキャブラリーに差があったとしても、親子の日常会話がマジョリティー言語(私の場合はイタリア語)に変わることはないと思います。なぜなら2言語を使い分けることが子どもの普通になっているからです。うちの娘も私とは必ず日本語で話します。その方がお互いの気持ちが伝わるからです。でも、彼女の学校での成長ぶりをみていると、日本語に触れる機会を増やさなければ均等バイリンガルは難しいなと最近感じています。でも大丈夫!平日に時間が取れなくても、週末や長期休暇など、フォローできる機会はたくさんあります!その内容はまたおいおい紹介していきたいと思います。

1日を書き出してみよう

すでにバイリンガル子育てを実践されている方は、一日の過ごし方を書き出して各言語を使う割合を確認してみてください。それだけでも、2言語のバランスが把握でき、どちらの言語に偏っているか、今のままで大丈夫なのかがよく分かります。まだ実践されていない方も、理想の過ごし方を書き出してみてください。実際に始める際の良いガイドラインになると思います。

その際、一つだけ大切なことがあります。もし、言語に触れる時間が受け身の場合、例えば「テレビを見る」などの場合は、インタラクション、つまり対話しながら過ごす時間と比べると質がグンっと下がります。これは多くの論文でも発表されていますが、言語は実際に使ってこそ習得するものなので、子どもとの対話は非常に重要です。以前に紹介したパトリシア・クール教授の研究でも、アメリカ人の子どもに中国語を学ばせる実験で、人が教えた場合は中国語を習得したのに対し、ビデオの映像や音声を流すだけの場合は習得しなかったそうです。子どもの脳は社会に順応するよう取捨選択がうまくできるようになっているんですね。生まれながらに生きる能力が備わっているのだと感心します。

まとめ

まず、ご自身の生活を書き出してみましょう。2つの言語を使う機会がどの程度確保できているかを知るだけでも、一歩前進です。焦らずゆったり、バイリンガル子育てを楽しみましょう!

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