「あー忙しい!」「もうっ、時間がない!」
こんな言葉、口癖だったりしますか?
普段の生活だけでも手が回らないのに、バイリンガル子育てなんてはっきり言って負担が大きいと感じでいますか?
そんなあなたにこそバイリンガル子育てを実践してもらいたいです。
なぜなら、言語習得は実生活の中で自然に行われるもの。第2言語学習を普段の生活の中に取り入れて行うことが最も効果的だからです。新しい日課を追加しなくても、余分な時間を取らなくても、いつものルーチンの一部を第2言語に置き換えることがバイリンガル子育ての第一歩です。
どのくらいの割合?
日常の一部に第2言語。それは理解できるけど、気になるのは「どの程度?」だと思います。
ある研究によると、第2言語に触れる割合が全体の20%を占めると、その子どもは第2言語を習得していくそうです。言い換えれば、1日で起きている時間の5分の1の間第2言語を使う機会があれば話せるようになると言うわけです。
ただし、二つの言語を均等に習得させようと思うのなら、それらの言語に触れる割合は時間においても、質においても『50:50』であることが鉄則です。完全に均等を確保できなくとも、なるべくそれに近い生活を送ることがバイリンガルキッズ誕生の近道だと自らの経験を重ね合わせてもそう思います。
それでは、どうやって実践すれば良いでしょうか?私は、『one person one language』を強くオススメします。
One Person One Language
『one person one language (OPOL)』とは、その語の通り『一人、一つの言語』と言う意味です。
このアプローチは両親がそれぞれ違う言語を話すことが前提となります。我が家の場合は、私が日本語で主人がイタリア語を使うと言った感じです。ちなみに、私たちはイタリアで生活していますので、普段の生活で耳にするマジョリティ言語(第一言語)はイタリア語で、必然的にイタリア語を聞く機会が多いです。
OPOLはとっても簡単なアプローチです。
ズバリ、あなたの母語でお子さんと接すればいいだけです。
はい、たったそれだけです!
うちの場合は、娘がお腹にいる時から私は日本語で、主人はイタリア語で娘に話しかけてきました。当時(今もそうですが…)私はイタリア語があまり話せなかったので、主人と娘の会話はざっくりとしかわかりません。それは主人も同じで、彼の日本語は初級レベルです(夫婦間は英語です)。
そこはスッパリと割り切って、とにかく2語の棲み分けに徹しました。なぜなら、OPOLが成功するかどうかは徹底ありきだからです。口を酸っぱくして言いますが、徹底なきにして成功ならずです。
ある研究では、子どもが第1言語で話しかけてきた場合、「わからない」「訳してほしい」などと第2言語の使用を促すと、第2言語の能力が高くなったという結果もあります。私もそうですが、住んでいる土地の言葉が分かってくると、ついつい娘がその言葉で私に話しかけてきてもスルーしてしまうことがあります。でも、根気よく徹底して日本語を使うことが大切です。
まとめ
このように、我が家では特別なことはせず、普段の生活にOPOLを取り入れ、それを徹底してきました。そのため、娘は「ママ=日本語」「パパ=イタリア語」という強い必要性を持つようになり、2言語を使うことが、彼女の『普通』となっていったのです。
次の記事では具体例を紹介したいと思います。
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