日本移住を決断しても、実際に外国人配偶者を連れて来日するには数々の手続きがあります。どこから始めて良いのやら、挫けそうになってしまいますよね。
いっそのこと、専門家に頼んでしまえば楽かもと思うこともあるかもしれません。
でも、一つずつ準備をしていけば、意外に自分で全てをこなすことが可能です。
【日本移住シリーズ】では自分でビザを取得する方法を丁寧に解説しています。第6回目は大使館でビザが発給されるまでのプロセスを解説します。
在留資格認定証明書は届きましたか?
おめでとう!第5ステップです
移住を決めてから外国人配偶者が来日できるようになるまで、合計3回の審査を受けます。
①在留資格認定証明書の申請時、②査証(ビザ)申請時、③空港で入国審査の時です。
「【2022年日本移住①】完全版!手続きと来日までの流れ」でも説明しましたが、もう一度おさらいしましょう。
日本にいる家族から、在留資格認定証明書が手元に届いたら、第2の審査です。難易度は普通です。
管轄の大使館でアポを取ろう
ビザ(査証)を取得するには在留資格認定証明を持って大使館へ行きます。お住まいの地域の大使館によって対応が異なる可能性があるので、まずは電話やメールで連絡し、ビザを申請したい旨を伝えましょう。
ローマ日本大使館の場合は、電話で来館予約をしました。申請はオンラインではできないので大使館へ行く必要があります。
ビザ交付までの期間は大使館により異なり、通常即日から数週間くらいかかります。
在イタリア日本国大使館は遠方から大使館を訪れる場合、当日にビザを交付する便宜をはかってくれます。
大使館へ行く前の準備
ビザ申請に必要な書類リスト
アポを取ったら、必要な書類を揃えましょう。
下記の書類は念の為持参しましたが、必要なかったらしく返却されました。最新情報は大使館などへご確認ください。
– 在留資格認定証明の有効期限が6ヶ月であることを記した文書(在留資格認定証明書に同封されています。コロナの関係で今発行されている在留資格認定証明書の有効期限は3ヶ月から6ヶ月に延長されています。)
– 申請者本人のパスポートのコピー
– 日本人配偶者のパスポートのコピー
– 関係を証明する資料(婚姻証明書や日本人配偶者の戸籍謄本など。)
在イタリア日本国大使館の場合、午前中に申請し、夕方にはビザを受け取ることができます。
パスポートに在留資格認定証明書とビザが貼られた状態で返却されます。在留資格認定証明書はホッチキスで留めてあり、日本と着時の入国審査の時に回収されるそうです。
お疲れ様でした!!これで第2の関門は突破です。
あとは、3ヶ月以内に日本へ入国すれば、晴れて日本での移住生活をスタートできます。
日本に在留する外国人の家族も来日できる?
コロナ禍で日本に住んでいる外国人が簡単に自国に帰ることができず、また、その家族も来日することが許されず何年も家族に会えずにいる人も多いのではないでしょうか?
2022年4月8日に発表された外務省の情報によると、特段の事情があれば外国人の入国は認められるとあります。その特段の事情の中に次のような項目があります。
日本に定住している外国人の一身等以内の親族は、特に人道上配慮すべき事情があるとして来日を認められることがあるそうです。
私が大使館へ行ったときにも聞いてみましたが、一親等以内の親族ならビザを発給してもらえると言っていました。
2年以上、家族と会えていないという事情は人道上十分配慮されるべきですよね。最愛の息子や娘に会いたいと願う、外国人配偶者の両親が日本への入国を認められる可能性は高いと思います。
その場合も、最寄りの日本国大使館で家族の短期滞在査証の発給手続きが必要です。観光目的では入国できませんのでご注意ください。
まとめ
在留資格認定証明書が外国人配偶者の手元に届いたら、もう気を揉むことはほとんどありません。有効期限内に大使館へ出向き、ビザを申請してください。
ビザが発給されたら3ヶ月以内に日本に入国しなければ無効となりますので、逆算して旅程をたてるようにしましょう。