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世界人口の半数はバイリンガル?!【世界最強言語は英語】

バイリンガルキッズ
ピンナポ
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世界のどのくらいの人がバイリンガルなの?

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どの言語が一番使われている?

ピンナポ
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最強言語って何?!

本記事は、ちょっと気になる素朴なバイリンガルの疑問に数字でお答えします。

バイリンガル子育てや第2言語学習の動機付けになれば幸いです。

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バイリンガル人口はどのくらい?

バイリンガルの人口比

バイリンガルは一つじゃない!【程度別に解説】にも書きましたが、バイリンガルの程度は人によって様々です。そのため、どのレベルまでその言語に精通すればバイリンガルとみなすかは線引きが曖昧で、正確なバイリンガル人口を弾き出すことは大変難しい作業です。

学会誌などでは、世界人口の約半分がバイリンガルだと言われているそうです。

モノリンガル(1言語に精通)   : 40%
バイリンガル(2言語に精通)   : 43%
トリリンガル(3言語に精通)   : 13%
マルチリンガル(4言語に精通): 3%
ポリグロット(5言語に精通)   : 1%以下

それらしき数値がilanguages.orgというサイトに載っていました。それらしきと書いたのは、データの取得方法や取得先が記載されていないので、何を基準にしたか不明だったからです。

他にも調べてみましたが、世界全体のバイリンガル人口データというのは見つけられませんでした。調査が困難でしょうから、なくても不思議ではありません。

ただ、ヨーロッパに絞ったデータはありましたので、ヨーロッパの現状を見てみましょう。こちらは、EU統計局(eurostat)が行なった調査で、25歳から64歳を対象に母国語の他に外国語を1ヶ国語以上話せるかどうかを自己申告で調べたものです。

Population aged 25-64 reporting they knew one or more foreign languages.
Source: Eurostat (online data code: edat_aes_l21)

欧州全体では、約65%の成人がバイリンガルだと答えています。

さらに詳しく見ると、さすが、スカンジナビア諸国は90%以上の人がバイリンガルです。私の住むイタリアで66%(自己申告なので、お国柄自己評価が高そうな…)。英語を使うイギリスは、34.6%とバイリンガル率は低いです。

ヨーロッパのバイリンガル現状に加え、アフリカやインドなど人口の多い地域でも二つ以上の言語を使うのが普通だということ(公用語が複数ある)を考慮すると、正確なデータはないものの「人口の約半数がバイリンガル」というのは妥当な見積りなのかなと思います。

低いランク:日本のバイリンガル率

日本ではどの程度の人がバイリンガルなのでしょうか。

バイリンガル人口を直接調べたデータは見つからなかったので、英語と日本語のバイリンガル率で置き換えたいと思います。

つい先日、世界100か国・地域、230万人の英語能力を集計した最新版の「EF EPI英語能力指数2019年版」が公開されました。

これによると日本人の英語能力は、100カ国中日本は53位。日本は英語教育に力を入れているにも関わらず、年々ランクが下がっています。日本人の英語の運用能力はかなり低いことが分かります。

また、2013年に株式会社クロス・マーケティングが行った「グローバル化と英語に関する実態調査」というアンケート結果では英語を実用的に使えると答えた日本人は全体の30%だったそうです。

他にも、講談社が行なった「インバウンド2000万人時代のおもてなし英会話力調査」では、英語で満足にコミュニケーションを取れる人は27.4%、仕事ができるレベルの会話力があると答えたのはたった2.2%でした。

日本で2言語以上使える人は珍しい存在だと言えますね。

何語が一番使用されているの?

世界で最も使用されている言語ランキング

世界で母国語として使用されているのが最も多いのは、もちろん人口の一番多い中国語ですが、第2言語で使う人の割合を加えると、英語がナンバーワンです。

世界最大の統計ポータルStatistaの統計を見ると一目瞭然ですね。(紺色が母語話者で、水色が非母語話者を加算した数)


英語の母語話者は4億人弱。第2言語話者を合計すると15億人に上ります。英語が世界共通語だと言われるわけです。母国語+英語のバイリンガルがトップを占めるでしょうね。

日本は人口が多いのでランキングトップに入っていますが、ノンネイティブスピーカーの割合は一握り。外国語として日本語を使う人は非常に少ないことが分かります。

イタリアに住む日伊のハーフで早々に日本語を放棄し、英語にスイッチさせた日本人ママを知っていますが、日本語の勉強に時間を割くより、英語を習得させた方が世界に羽ばたけるだろうという親の老婆心というか、先見の明は理解できないこともありません。

世界最強言語トップ10

では、使用する人が多い言語は、言語の力も強いのでしょうか?

世界経済フォーラムが2016年に「世界の最強言語トップ10」というのを発表しています。どの言語が最も影響力があるのか知ることができます。

このランキングは、次の5つのThe Power Language Index(PLI)という指標をもとに算出されています。

– 地理力:旅行先で通じるか
– 経済力:稼ぐことができるか
– コミュニケーション力:他者との交流に使うことができるか
– 知識&メディア力:インターネットや学術関係で使われているか
– 外交力:国際機関に関わるか

1位 英語 
2位 中国語
3位 フランス語
4位 スペイン語
5位 アラビア語
6位 ロシア語
7位 ドイツ語
8位 日本語
9位 ポルトガル語
10位 ヒンドゥー語


堂々の一位に輝いたのは、ダントツに高いスコアを獲得した英語です!

日本語は8位にランクインしています。

ひじりママ
ひじりママ

使う人が多い言語は、最強言語にもランクインしているね。

まとめ

世界人口の半数以上の人がなんらかの言語のバイリンガルで、世界で最も使われている言葉は英語という結果でした。

この結果は、バイリンガルは特別な存在ではなく、誰でもなれるという証拠ではないでしょうか。

そう思うと、一見敷居の高そうなバイリンガル子育ても、特別なことではないように思えてきませんか?